2025/05/28 12:00
ただいま、新作づくりを進めています。
今回のテーマは「魚たち」。
なかでも私が特に思い入れのある、金魚とダンゴウオをモチーフに、置物や下げ飾り(オーナメント)を制作しています。
私が魚を好きになったのは、きっと幼い頃の父との思い出がきっかけです。
父はとても手先が器用で、絵がとても上手な人でした。
子どものころ、よく魚釣りに連れて行ってくれました。
釣った魚の魚拓をとって飾っていたのを今でもよく覚えています。
父の手で写し取られた魚の姿は、まるでその瞬間の命が残っているように感じられて、不思議な存在感がありました。その頃から、魚という生きものの形や模様に魅せられていたのかもしれません。
中学生の頃には、文化祭のくじ引きで金魚をもらったことがありました。
ビニール袋の中で小さく泳いでいた金魚を、家に持ち帰って育てた日々も、とても大切な記憶です。学校から帰ると水槽をのぞいて、ヒレをひらひらと動かす姿に癒されていたことを思い出します。
そしてもうひとつ、私の心をとらえたのが「ダンゴウオ」です。
実際に見たことはまだありませんが、SNSでふと見かけた動画がきっかけでした。ふわふわと水の中を漂う、小さくてまんまるな魚。ちょこんとしたヒレに、つぶらな目。見た瞬間、「なにこれ!可愛い!」と声に出してしまったほどです。気がつけば何度も繰り返し見ていて、その愛らしい動きにすっかり夢中になっていました。そんな中で出会ったのが、「くしろ水族館ぷくぷく」さんのダンゴウオの投稿でした。
思い切ってご連絡を差し上げ、私の制作している「虹のオブジェ」を贈らせていただいたところ、なんと、虹の上にダンゴウオちゃんがちょこんと乗った写真を送ってくださったのです。画面越しとはいえ、自分の作品と小さな命が一緒に写っている光景に、胸がいっぱいになりました。
ただ可愛いだけでなく、「この子の存在をかたちに残したい」と思った瞬間でもありました。
今回制作している魚たちは、置き飾りとして、紐を通して吊るすことでオーナメントとしても使えるようにしています。窓辺や玄関、ちょっとした棚の上など、暮らしの中にそっと置けるようなサイズ感と存在感を意識しています。
金魚の優雅で少し儚い雰囲気、そしてダンゴウオのまるくて愛らしい姿。
それぞれの個性を、質感や色合い、表情のニュアンスで表現できるよう、試作を重ねています。
見る人がふっと微笑んだり、癒されたり――
そんな日常の小さなやすらぎになれたら、と願いながら、ひとつひとつ丁寧に手を動かしています。
また、LINEにご登録いただいている方限定で、毎月16日に「色のつぶやき」を更新しています。
3つの色の中からひとつを選んでいただくと、その色を選んだあなたへの小さなメッセージが届く、簡易のカラーセラピーのような体験です。
リッチメニューからお気軽にご参加いただけますので、ちょっと気分転換したいときなどに、ぜひのぞいてみてくださいね。
これからも、自分の「好き」や「大切な記憶」をかたちにして、作品として届けていけたらと思っています。
金魚やダンゴウオの新作も、今後のイベントでお披露目予定です。
どうぞ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。