2026/02/11 12:00

透明なものが好きです。
その中でも、私はずっとガラスを選んできました。
正直に言えば、ガラスは扱いづらい素材です。
割れるし、重たいし、失敗も多い。
効率だけを考えたら、もっと手軽な素材はいくらでもあります。
それでも私がガラスを選び続けている理由は、
「美しいから」だけではありません。
ガラスを扱うとき、自然と動きが慎重になります。
温度、時間、置き方。
どれも雑にすると、そのまま結果に返ってくる素材です。
その緊張感が、私には心地よく感じられます。
集中している時間だけが、静かに流れていくような感覚。
うまくいかないことも含めて、
「今、ちゃんと向き合っている」と思える瞬間があります。
完璧に思い通りにならないからこそ、
作品に余白が残る。
その余白が、見る人それぞれの感じ方を受け止めてくれる。
私はそこに、ガラスの魅力を感じています。
割れる素材を選ぶことは、
不安定なものを抱えることでもあります。
でも同時に、自分の感覚を信じることでもあるのだと思っています。
これからも、
効率よりも、感覚が合う方を。
私はそんな選び方で、ガラスと向き合っていきたいです。
